王監督への想い

マンボウくん

2008年09月25日 22:47

 昨日書けなかったこと。それは、王監督への想いです。

 私が野球というスポーツに目を向け始めたのは、王選手が2年連続の三冠王を獲得し、長嶋選手が現役を引退した昭和49年、1974年のことです。

 以来、私は永く、巨人ファン、王貞治選手のファンでした。

 特に王選手のことは、友だちとの会話の中で「昨日ワンちゃんホームラン打ったね」などと、勝手に「ワンちゃん」と呼ぶほど、親しみを持っていました。

 巨人が負けても、王選手が活躍していれば満足している、そんなところがありました。

 長嶋選手が引退して、苦しんだ昭和50年のシーズン。連続本塁打王の記録を田淵選手に阻まれ、悔しい思いをしました。

 翌昭和51年・52年は、調子を戻してホームランを量産し、通算記録でルース、アーロンの記録を破った年で、毎夜プロ野球ニュースを観るのを楽しみにしていました。

 そんな王選手も1980年に現役引退。寂しい想いが去来しました。

 その後、巨人の助監督・監督を経て、1995年にホークスの監督に。

 当時、私は福岡を離れており、地元の歓迎振りがどれほどであったかはわかりませんが、生卵事件には、“どうしてそんなことを”という憤りがありました。

 それから、よく東京ドームにホークス・ファイターズ戦を観に行くようになりましたが、当初はやはり負け試合が多く、「残念」と噛みしめながら帰宅の途についていました。ようやく勝ちが増えたのは、初優勝の前年頃からだったでしょうか。

 帰福してからも、年に数回、福岡ドームに観戦に行っていますが、今度はほとんど勝ち試合。王監督の指導が選手たちに浸透した時代だったと言えるのでしょう。

 残念ながら、今月に入ってホークスの成績は低迷。王監督も、責任を感じていたことでしょう。

 子どもの頃に感じていた、王選手への親愛の情は、今は尊敬へと変わり、その偉大さを改めて感じています。

 まだまだと思っていた監督退任の日も、ついに来ました。

 時は静かに移ろいゆく。

 なにごとも、ひとところに落ち着くものではありません。

 王監督、お疲れ様でした。

 ただ、これからも日本の野球界を温かく見守ってほしいと願っています。

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