2008年11月08日

オグリキャップ

 夕刊に、オグリキャップを紹介する小記事がありました。

 地方競馬から中央競馬に移り、“アイドルホース”“平成の怪物”とも称された人気馬・オグリキャップ。

 1988年から1989年の数え4歳・5歳の年、多くのレースシーンで覇を競う走りを見せ、旋風を巻き起こしました。

 しかし、1990年の6歳時は、春競馬こそ安田記念を勝ったものの、続く宝塚記念では大本命であったにもかかわらず2着に沈み、どこかしら影を落とします。

 そして秋に入ると天皇賞・ジャパンカップと下位に敗れ、「オグリキャップもこれまでか」との声が上がります。

 そうした中で、有馬記念を最後に引退することが発表されます。

 騎乗は新進気鋭の武豊騎手に決まるものの、すでにピークは過ぎたと見られ、単勝人気も1位を譲り、確か3~5番人気。

 しかし、1990年12月の有馬記念は、私が知る中で最も感動的なレースでした。

 多くの人が願ってはいたものの、その願いが叶うのは難しいと思われていた中山競馬場・芝2,500メートルのレース。

 道中、中団を走り、そして最終4コーナーを回って直線に入ったところで、オグリキャップが先頭に立ちます。

 「まさか!?」と思いつつ、テレビの前の私は、拳を固く握りしめます。

 武騎手のムチに呼応して、直線で脚を伸ばし、すがるメジロライアンを振り切って1位入線。

 引退レースでの鮮やかな復活勝利。こんなことがあるとは、というまさかの展開のレースでした。

 ウィニングランからスタンド前に戻ると、「オグリ、オグリ」のコール。

 その頃、私の眼からは、なぜか涙が出ていました。

 競馬で泣いたことなんて、未だかつてこのレースだけです。

 

 感動を最後に引退し、すでに種牡馬も引退したオグリキャップが、9日に東京競馬場に姿を見せます。

 今でもオグリキャップを愛する多くのファンが、きっと彼に会いにやって来ることでしょう。

 アイドルホース・オギリキャップ。

 懐かしい馬です。


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Posted by マンボウくん at 03:08│Comments(2)おもうこと
この記事へのコメント
懐かしい名馬です!   !(^^)!
Posted by アランカアランカ at 2008年11月08日 23:53
アランカ様、こんばんは。

 まったく、その通りですね。
Posted by マンボウくんマンボウくん at 2008年11月10日 00:04
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