2007年09月19日

私も毎朝MILKをいただいております。

 子どもを寝かしつけるとき、いつも本を読んであげていますが、子どもの最近のお気に入りは、10日ほど前に図書館から借りてきた『きみの家にもウシがいる』という絵本。

 ノンフィクションと言いましょうか、ルポルタージュと言いましょうか、ウシが私たち人間の生活の中にどれほど深く関わっているか、を子供向けにわかりやすく描いています。

 乳牛の話もありますが、メインは肉牛。

 肉牛が食肉加工される過程が詳しく説明されています。生きているウシが並んで、そのあと倒れて血を流している絵もあります。

 子どもは「ここのウシさんはまだ生きてるね。ここのウシさんは横になっているから、死んじゃってるね」と小生が読んでいる合間に無邪気にコメントを述べます。

 その後、皮をはぎ、内臓を取り出し、背割り(?)する工程を、働く人の姿とともに伝えています。決してグロテスクとかそういうものではなくて、“肉というのはこうやって作られているんだよ”ということを真剣に伝えようという姿勢です。

 また、肉以外の皮や角・骨も、捨てられることなく加工されて皮革製品やドッグフード・カプセル・医薬品になっていることも説明しています。

 “捨てるところがない”という文言もあるように、ウシの命と引き換えに、私たちはさまざまな恩恵を受けているんだよ、というのが大きな主題となっている絵本です。

 子どもの絵本選びに付き合っていて、ふと目に留まったこの絵本。どれを借りようか迷っていた子どもに、「これにしようか」と表紙を見せ、「おもしろい?」との問いに、中身も見ずに「おもしろいよ」と返事し、そのまま借り出しカウンターへ。

 ひらめいて借りた本で、“おもしろかった”のかどうかも含め、子どもがどのように受け止めているかはわかりませんが、少しは何かを感じてくれればなぁ、と思っております。

 ということで、本日はオチもなく、これにて失礼をば致したく存じます。

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Posted by マンボウくん at 17:30│Comments(0)本の話
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